メッセージ

 答えはひとつじゃない、自分なりの答えでいいってこと!?

 
絵を描くのは苦手だと思っている人は少なくないのではないでしょうか?
実は、僕もそうでした。子どもの頃は、絵を描くことは好きでも得意でもありませんでした。当然、学校の成績は良い筈もなく、「図工や美術の科目で学ぶことの意味はなんだろう?何がおとなになって役に立つんだろう?」と思っていたほどです。でも、その意識が変わるきっかけがあったのです。
 
ある日、全生徒が参加する学校行事の写生大会がありました。それは画材持参で遠足に行った先の風景を描くというもの。 「どうせ上手くは描けないんだから」と半ばヤケクソ気味の思いつきで水彩絵具をチューブから直接指先に出し、そのまま紙に擦り付けていきました。描いていくうちに指に伝わる絵の具の感触が心地よく感じられ、いつのまにか夢中になっていました。やがて、乾いた絵の具がボコボコと盛り上がった、何を描いたのかも判らない不思議な絵が出来上がりました。
 
数日後、幾つかの作品が選ばれて廊下に貼り出されました。驚いたことに、その中に僕のボコボコ作品もあったのです。もちろん初めての快挙。嬉しくないわけはないのですが、それ以上に他の絵とは雰囲気のまったく異なる自分の絵を前にして、「なぜ選ばれたんだろう?」と戸惑ってしまいました。そこで、それまでちゃんと見たこともなかった美術の教科書を開いてみました。洞窟壁画から始まって現在までのさまざまな時代の多種多様な作品が載っていましたが、文字どおりてんでバラバラです。違いすぎて比べられないし、何が良いのかも判らない。ただそこには作者の数だけ作品があるだけです。しばらく眺めているとあることに気づきました。
 
ん ? 、、、答えはひとつじゃない、自分なりの答えでいいってこと!?
 
他の科目のように答えを見つけるのではなく、自由に答えを創るという美術への興味が自分の中に芽吹いた瞬間でした。その後、紆余曲折はあったものの、最終的には美術家の道を選択することになるのですが、この時の発見が僕の原点であることは間違いありません。そして、美術の中でも特に僕を惹きつけたのは絵画でした。誰にでも行えることなのに、なぜ人は絵を描くのか判らないところが僕には魅力に映ったのです。この理由を知りたくて描き始め、これまで描き続けて来たと言ってもいいでしょう。終わりの見えない探究を続けているような感覚もあります。
 
アートの役割とは何なのか?そもそもアートとはいったい何なのか?
 
絵を描くことが得意だった人にもそうじゃなかった人にも、子どもにもおとなにも、あらためて「描くこと」そして「見ること」の可能性を知って欲しい、心からそう願っています。
 
  

アーティスト・代表理事
谷澤邦彦
   

事業内容

  • 次世代の「未来を創り出す力」を育むプログラムの実施

  • 教員・教育関係者の「創造的思考力」「創造的コミュニケーション力」を高める学びの提供

  • 教育改革をサポートするソリューションの提供

  • 学びの場の運営者および学び続ける生き方を支援するコミュニティ運営

  • 新しい時代の学びの研究・国内外への発信・イベント等の運営、施設の運営

アニュアルレポート

 

 
  • アニュアルレポート 2021-2022
  • アニュアルレポート 2020-2021 

 

  
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メンバー

谷澤 邦彦 代表理事

アーティスト

東京をベースとして活動しているアーティスト。1994年よりアート活動を開始。「なぜ人は絵を描くのだろう」というシンプルな疑問を自身の作品制作を通して探求し続けると同時にさまざまなアートプロジェクトを立ち上げ実施する。 
kunihikoyazawa.com
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高橋 浩子 常務理事 
 
大学卒業後、現在の株式会社三菱UFJ銀行に就職し、子会社を含めて31年間、ファイナンスや資金決済に関わる業務の企画・推進や、組織のダイバーシティ推進の業務に従事。多様なバックグラウンドを持つ人たちと共に仕事をする中で、多様性を活かす組織の強さを実感。次の時代を担う若い人たちがもっと自分らしく生き生きと未来を創造できるような教育への関わりを求めELABに参画。自身もEGAKUトツキトオカプログラムを修了。現在もEGAKUを継続、自らも学び続けている。


長谷部 貴美 理事 

アートプロデューサー
株式会社ホワイトシップ 代表取締役
 
2001年アーティスト谷澤邦彦と共にホワイトシップを創業。アーティストとオーディエンスの両方の立場から考えたアートの可能性を探求しEGAKUを開発。個と組織のクリエイティビティを引き出すアートマネジメントを確立。主にビジネスパーソンのクリエイティブ開発および大手企業向けにEGAKUを提供することで、個と組織の主体性を引き出す持続可能な組織開発、リーダーシップ開発をサポート。現在200社以上の導入実績を持つ。一方でアートマネジメント、展覧会企画、ギャラリー運営も推進。ホワイトシップ代表取締役。9201 Galleryディレクター。
ELABでは、主にステークホルダーマネジメント、組織マネジメント、パートナーシップ開発、プログラム設計ディレクションおよび講師を務める。
whiteship.net


中村 綾子 理事 

グローバル担当

オックスフォード大学哲学・政治学・経済学、コロンビア大学国際公共政策大学院(School of International and Public Affairs)国際開発学卒業。ゴールドマン・サックス証券会社において香港、ニューヨーク、ロンドン、東京勤務、TPG Axonキャピタル、ドイチェ・アセット・マネジメントを経て、2013年よりホワイトシップへ参画。ホワイトシップにおいてはグローバルプロジェクト、外資系・グローバル企業向けのプログラム担当。ホワイトシップ取締役。9201 Galleryアシスタント・ディレクター兼グローバル戦略及びリサーチ担当。
ELABではグローバルプロジェクトをはじめに、英語プログラムの設計・実施、パートナーシップ開発、ファンドレージング、リサーチの活動に関わり、人間と社会の発達においてのアートの様々な可能性を探究し続けている。


繋 奏太郎 理事 

1997年青森生まれ。株式会社STYZ/Syncableにて、NPOはじめソーシャルセクターのファンドレイザーとして従事。トビタテ!留学JAPANの学生コミュニティ「とまりぎ」全国統括として、全国約200イベントの開催と文科省にて350人規模のイベント運営統括を担当。ELABでは、ファンドレイジングと学生コミュニティおよび若手社会人のコミュニティづくりを担当。


石井 美沙子 事務局長 

大学卒業後、コンサルティング会社の株式会社シグマクシスにて、大手企業の全社業務改革や新規事業開発にプロジェクト管理リーダーとして携わる。またホワイトシップと共同での人財組織開発プロジェクトへの参画をきっかけとして自身もEGAKUを連続受講、アートによる学びの豊かさを実体験しELABに参画。
現在ELABでは、組織運営全般、プログラムの企画推進サポートや、学びの検証活動を担うとともに、自身の体験から「次世代の女性のエンパワーメント」をテーマにプロジェクトを立ち上げている。

協賛企業・団体

助成

 
一般財団法人三菱みらい育成財団
 
 

パートナー会員

 

 
株式会社シグマクシス

沿革

2001年

アートを通じて心豊かな社会を創造することをミッションに
アーティスト谷澤邦彦と長谷部貴美がホワイトシップを創業

2002年

小学生向け「EGAKUプログラム」スタート

2005年

ビジネスパーソン向け「EGAKU プログラム」スタート

2006年

高校生向け環境教育における「EGAKU プログラム」スタート

2007年

ビジネスパーソン向け定期開催「EGAKUプログラム」スタート

2008年

アートマネジメント勉強会「新月会」実施(全12回)

2009年

企業向け「EGAKUプログラム」本格スタート

2011年

ホワイトシップのソーシャル活動部門として、ELABの前身となるNPO法人インスティテュート・オブ・コミュニケーション・アート設立

2011年

東京大学Global Health Leadership Programなど大学向けスタート

2012年

福島県いわき市立久之浜第一小学校など被災地向けスタート

2013年

東大イノベーションサマープログラムなどヤンググローバルリーダー向けスタート

2014年

ホワイトシップのオフィス移転に伴い港区元赤坂に移転
港区青山中学校@グーグル株式会社など中高生向けスタート

2019年

高校生に向けた「未来を描くプログラム」がスタート、高校の授業への導入開始

高校生を中心にアンダー25歳に力を入れるべく、法人格変更・事業モデル見直し

2020年

「未来を描くプログラム」が三菱みらい育成財団の3か年助成事業に採択

アクセス

一般社団法人 ELAB


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